化粧品成分辞典

化粧品成分【は・ひ・ふ・へ・ほ】

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「は」からはじまる化粧品成分

ハマメリス水

【美容・保湿】日本ではマンサク、イギリスではウィッチヘーゼルと呼ばれるハマメリスの葉、樹皮、根、枝などの部分を浸出し水蒸気蒸留した液です。タンニンが多く含まれ、肌を引き締める収れん効果が特に高く、ニキビや脂性肌用の化粧品に多く使用されています。

バリン

【美容・保湿】必須アミノ酸のひとつです。化粧品ではシャンプー、リンスなどのヘアケア製品や洗顔料、ファンデーション、クリーム、化粧水などに使用されています。

パパイン

【美容・ターンオーバー促進】熱帯植物パパイアの未熟な果実(青パパイア)から抽出精製したタンパク分解酵素で、独特なにおいのある淡黄橙色の粉末です。古い角質を分解して落とす目的で洗顔料などに使用されます。古い角質を除去することで美白効果も期待できます。

パルミチン酸

【保湿・エモリエント】ヤシ油などの植物油脂に多く含まれる脂肪酸のです。石鹸に加えて(過脂肪)して泡立ちや洗浄力の調節に使われます。また、界面活性剤(セッケン)やエステル油の原料としても使われます。

パルミチン酸エチルヘキシル

【保湿・エモリエント】パルミチン酸と、2-エチルヘキシルアルコールのエステル油です。肌を柔軟にする働きがあるほか、低粘度なため溶剤として使用すると化粧品の肌へのなじみやすべりがよくなります。化粧品には油性基剤やエモリエント剤として使用されています。

パルミチン酸Na

【洗浄・起泡・乳化】パルミチン酸を水酸化Naで鹸化して作られる陰イオン(アニオン)界面活性剤です。石けんや石けんシャンプーに使用されるほか、乳化剤として使用されることもあります。

パルミチン酸セチル

【保湿・エモリエント】パルミチン酸と、セチルアルコールのエステル油です。自然界にも存在し、鯨ロウに含まれる油脂もパルミチン酸セチルで、鯨ロウの代用品としてよく使われています。クリームをなめらかにしたり、口紅などを固めたりするために使用されるほか、肌を柔軟にする働きもあります。化粧品にはエモリエント剤として使用されています。

パルミチン酸デキストリン

【ゲル化・乳化安定・分散・抗ケーキング】パルミチン酸と、デンプン由来のデキストリンの化合物です。液状の油を増粘してゲル化したり、粉体や色素を分散し、安定させるためにメイクアップ化粧品にも使用されています。

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

【美容・美白(しみ)・小じわ・抗酸化】水溶性のビタミンC誘導体に脂溶性のパルミチン酸を結合させ、水溶性と脂溶性の両方の性質を持つ両親媒性のビタミンC誘導体です。水溶性のビタミンC誘導体よりも皮膚浸透性が高く、シミや小じわケア用の化粧品に使用されます。水や空気に触れるとすぐに酸化してしまうという弱点があります
ビタミンC誘導体を詳しく見る

パルミチン酸レチノール

【美容・美白(しみ)・小じわ・抗酸化】ビタミンA(レチノール)の誘導体です。皮膚内でレチノールに変わり、ターンオーバー促進、ヒアルロン酸の合成促進、コラーゲン合成促進作用を発揮します。
⇒レチノール(ビタミンA)を詳しく見る

パンテノール

パンテノールはプロビタミンB5のことで、体内でパントテン酸(ビタミンB5)に変化します。正式名はパントテニルエチルエーテル。抗炎症効果や細胞活性によるエイジングケア効果による肌荒れ、小ジワ、かぶれ、日焼け防止作用があるといわれており、乳液やクリームなどに配合されます。

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「ひ」からはじまる化粧品成分

ヒアルロン酸Na(部外品名称:ヒアルロン酸ナトリウム(2))

【保湿】ムコ多糖の一種で、ニワトリのトサカなどから得られる動物性成分のほか、微生物を用いた発酵によるバイオ成分もあります。人の真皮部分に多く存在し、水分保持能力がたいへん高い(1gで水6リットルを保持するといわれています)ため、しわや老化の予防によいとされています。化粧品には保湿剤として使用されています。
ヒアルロン酸を詳しく見る

PCA(ピロリドンカルボン酸)

【保湿】人の皮膚の中に存在しているNMF(天然保湿因子)のひとつで、肌や髪にうるおいを与え、柔軟にする働きがあります。保湿剤としてスキンケア化粧品やシャンプーなどに幅広く使用されています。

PCA-Na(dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム)

【保湿】人の皮膚の中に存在しているNMF(天然保湿因子)のひとつ「ピロリドンカルボン酸」のナトリウム塩で、アミノ酸系の保湿剤です。肌にうるおいを与えてなめらかにします。高温や低温でも変質しにくく、肌への刺激もほとんどないため、クリーム、石けん、シャンプーなどに使用されています。

ビオチン

【美容・肌荒れ予防】水溶性のビタミンB複合体で、皮膚(ドイツ語でHaut)にきくという意味でビタミンHの別名があります。肌荒れ防止成分として使用されています。

ビサボロール

【美容・抗炎症・肌荒れ予防】ヨーロッパ原産キク科カミツレ(カモミール)の花の植物精油に含まれている成分です。おだやかな抗菌作用があり、化粧品の品質を保つのにも役立ちます。肌荒れ防止剤・保湿剤として使用されています。

ヒスチジン

【保湿】必須アミノ酸のひとつで、肌の新陳代謝を正常にする働きがあります。また保湿剤として化粧品にも配合されています。

ビターオレンジ果皮エキス(部外品名称:トウヒエキス)

【美容・保湿】インドやヒマラヤ原産のミカン科ダイダイの皮から抽出精製した植物エキスです。漢方ではトウヒ(橙皮)と呼ばれます。血行を促し、皮膚を柔軟にするといわれています。保湿剤としてスキンケア化粧品や入浴剤に使用されています。

ヒドロキシエチルセルロース

【増粘・乳化安定・分散】植物性繊維セルロース由来の水溶性高分子です。化粧品の粘度調整、乳化安定、粉体の分散剤として使用されています。

ヒノキチオール

【美容・抗菌・防腐性向上】ヒノキやヒバの樹皮などから得られる植物成分です。抗菌作用があるため、化粧品には防腐目的で使用されています。近年、発毛や育毛効果があることがわかり、ヘアケア化粧品にも使用されています。

ヒマシ油

【保湿・エモリエント】トウダイグサ科のトウゴマの種子から絞った植物性油脂です。主成分はリシノール酸です。化粧品には保湿・保護・エモリエント剤として、特に口紅に多用されています。

ヒマワリ種子油/ヒマワリ油

【保湿・エモリエント】ヒマワリの種子から得られる植物油脂です。リノール酸、オレイン酸、パルミチン酸など多くの脂肪酸やアミノ酸、ビタミンA,B,D,Eを含み、肌を柔らかくする作用があります。

ピリドキシンHCL(部外品名称:塩酸ピリドキシン)

【美容・保湿】野菜や麦芽などに含まれるビタミンB6の塩酸塩です。皮脂の分泌を整え、ニキビや炎症などを抑える作用があるといわれます。皮脂分泌を正常化する作用があり、乾燥肌の皮脂分泌促進、にきび・脂性肌の皮脂分泌抑制目的で使用されています。

ピロ亜硫酸ナトリウム

【酸化防止】ハイドロキノンやビタミンCの酸化防止、品質安定剤として使用されます。

ビワ葉エキス

【美容・保湿】ビワの葉から抽出精製した植物エキスです。漢方ではあせもや傷によいとされ、古くから使われています。糖類や、クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン、タンニンなどを含み、収れん・保湿・消炎・抗菌などの作用があります。

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「ふ」からはじまる化粧品成分

フェニルアラニン

【保湿】必須アミノ酸のひとつで、タンパク質生成の原料として身体の成長に欠かせない栄養素です。化粧品の保湿剤や食品の調味料としても使用されています。

フェノキシエタノール

【防腐】グリコールエーテル類の一種で、緑茶など自然界にも存在する物質ですが、合成でつくられています。安全性の高い防腐・殺菌成分であるといわれ、化粧品には防腐剤として使用されています。

ブチルパラベン

【防腐】パラオキシ安息香酸ブチルのこと。他のパラオキシ安息香酸エステル類と併用して防腐剤として用いられています。

ブッチャーブルーム根エキス(部外品名称:ブッチャーブルームエキス)

【美容・保湿】ユリ科のナギイカダの根から抽出精製した植物エキスです。サポニンや配糖体を含み、血管を収縮させてほてりや肌の赤みを抑える作用や収れん作用があるといわれます。

ブドウ種子油

【保湿・エモリエント】ブドウの種子を絞り精製した植物油です。リノール酸、オレイン酸が主成分です。感触が軽くエモリエント剤として使用されています。

フユボダイジュ花エキス(部外品名称:シナノキエキス)

【美容・保湿】ヨーロッパ原産の落葉高木フユボダイジュ(セイヨウボダイジュ、シナノキ)の花から抽出精製した植物エキスです。収れん、血行促進作用などがあるといわれています。保湿剤としてスキンケア化粧品や入浴剤などに使われています。

プラセンタエキス

【美容・美白(しみ)・抗炎症】プラセンタには、生命の源となる三大栄養素「たんぱく質・糖質・必須脂肪酸」以外に、新陳代謝を促進する生理活性物質「成長因子・ビタミン・ミネラル・核酸・酵素」などの栄養素がぎっしり詰まっています。プラセンタには、「血行を促進する、基礎代謝を上げる、自律神経のバランスを整える、免疫機能を高める、抗炎症作用、抗アレルギー作用」など多彩な効果があります。
プラセンタエキスを詳しく見る

プルラン

【保湿・増粘】コーンスターチを原料とし黒酵母を作用させて得られる、グルコースが結合した多糖類。保水力があるため保湿剤として化粧品に使用されるほか、被膜を形成する作用があるため、化粧品の使用後にハリのある仕上がり感が得られます。

プロピルパラベン

【防腐】パラオキシ安息香酸プロピルです。化粧品には防腐剤として使用されています。他のパラベンと組み合わせることで、少量の使用でも防腐効果が得られます。

プロリン

【保湿】タンパク質中に広く存在するアミノ酸の一種で、ゼラチンに最も多く含まれています。コンディショニング作用があり、基礎化粧品やヘアケア化粧品などに使用されています。

 

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「へ」からはじまる化粧品成分

ヘーゼルナッツ油

【保湿・エモリエント】ヘーゼルナッツの種子を絞り精製した植物油です。オレイン酸、パルミトオレイン酸が主成分です。化粧品の感触をよくするほか、肌を保護して乾燥を防ぐ効果もあります。また、髪にツヤとしなやかさを与えます。スキンケア化粧品やヘアケア化粧品に保湿・保護剤として使用されています。

ベタイン(部外品名称:トリメチルグリシン)

【保湿】サトウダイコンなどさまざまな植物に含まれる天然のアミノ酸です。スキンケア化粧品に保湿・肌荒れ防止剤として使用されるほか、髪をしなやかにし静電気を防ぐためにヘアケア化粧品にも使用されています。

ベニバナ赤

【着色】ベニバナの花から抽出した赤色の天然色素です。口紅などのメイクアップ化粧品に使用されています。

べへニルアルコール

【保湿・エモリエント】ナタネ油の還元アルコールからとれる固体の成分です。肌を保護する目的のほか、水と油を乳化するときの助剤として働き、化粧品をなめらかにし、のびをよくするためや、温度変化などによる化粧品の変質を抑えるために使用されています。

変性アルコール

【清涼感・分散・可溶化・防腐性向上】エタノール(アルコール)を飲用に転用できないように、政府が定めたいくつかの方法で苦味、においなど(変性剤)を追加したエタノールです。殺菌、収れんなどの作用があり、また肌に清涼感を与える働きもあります。化粧品ではベース成分として広く利用されています。

ベントナイト

【洗浄・パック基材・乳化】天然の粘土鉱物で、含水ケイ酸アルミニウムのことです。多量の水分・汚れ・皮脂などを吸収して膨らむ性質があります。毛穴汚れを吸着する目的でパックや石鹸に使われるほか、増粘吸着作用を利用した乳化剤フリーのクリームなどにも使われます。

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「ほ」からはじまる化粧品成分

ホエイ(ヨーグルト液)

【美容・保湿・ターンオーバ促進】牛乳を乳酸菌発酵させて得られるの透明な液体で、乳清とも呼ばれます。各種アミノ酸やペプチド、乳糖(スクロース)、乳酸などが含まれています。肌を柔軟にする、古い角質を取り除く、肌の代謝を高めるなどの働きがあります。

ホップ花エキス

【美容・保湿】ホップの花から抽出精製した植物エキスです。ビールに苦みを与える原料として知られています。タンニンが主成分で、収れん、抗菌作用があるといわれています。

ホホバ種子油

【保湿・エモリエント】ツゲ科の灌木ホホバの種子から抽出精製される植物油です。人の皮脂の成分によく似た油脂で、古くからアメリカ先住民の間でスキンケアに使用されてきました。すぐれた皮膚柔軟化作用があり、油性感が少なくさっぱりした感触が好まれています。

ポリクオタニウム-51(リピジュア※)

【保湿・肌荒れ防止】細胞膜(生体膜)を模倣した保湿剤。吸保湿性にすぐれ、皮膚や毛髪に対して高い保湿性を維持します。生体親和性材料なので高い安全性と肌荒れ抑制効果をもっております。※リピジュア LIPIDURE は日油株式会社の登録商標です

ポリビニルアルコール

【増粘・分散】略称PVA。ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られ、化粧品にとろみを与える増粘剤や安定剤として使用されています。

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