化粧品成分辞典

化粧品成分【あ・い・う・え・お】

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「あ」からはじまる化粧品成分

アーモンド油

【保湿・エモリエント】アーモンドの実からとれる植物油脂です。オレイン酸が主成分でエモリエント効果が高く、保湿と保護のために石けんやクリームなどに使用されています。

アスコルビン酸(ビタミンC)

【美容・抗酸化・美白(しみ)・しわ】強い抗酸化作用を持つ水溶性ビタミンの一つ。コラーゲンの合成にも必須。体内で合成することができないので、食品、サプリ、化粧品などで補う必要がある成分です。
アスコルビン酸(ビタミンC)を詳しく見る

アスタキサンチン(ヘマトコッカスプルビアリス油)

【美容・抗酸化・しみ・しわ】鮭や甲殻類、植物プランクトンなど、自然界に広く含まれている油溶性カロテノイド色素(赤橙色色素)のひとつです。抗酸化力にすぐれ、トコフェロール(ビタミンE)の数百倍の活性酸素抑制作用を持っています。
⇒アスタキサンチンを詳しく見る

アセチルヒアルロン酸(アセチルヒアルロン酸Na)

【保湿】スーパヒアルロン酸とも呼ばれ、ヒアルロン酸よりも保湿力に優れ、肌へのなじみが良い。
ヒアルロン酸を詳しく見る

アスパラギン酸

【保湿】アミノ酸。体内の窒素代謝やエネルギー代謝に関与し、俗に、「疲労回復を助ける」「抵抗力を高める」と言われています。

サプリメントとして利用する場合の安全性については十分な情報がないため、妊娠中・授乳中は摂取を避ける(出典:アスパラギン酸の安全性・有効性情報/国立健康・栄養研究所

アボカド油

【保湿・エモリエント】アボカドの実からとれる植物油脂です。皮膚とのなじみがよく、肌にうるおいとなめらかさを与えます。

アマチャエキス

【美容】ユキノシタ科の低木アマチャの葉と枝先から得られるエキス。消炎や、皮膚を柔軟にする作用があるといわれ、肌用や頭皮用の化粧品に使われます。

アラニン

【保湿】アミノ酸。角質に含まれる保湿成分で、スキンケア商品やヘアケア商品に使われます

アルカリゲネス産生多糖体

【保湿】アルカリゲネス属の菌が産生する、天然由来の保湿成分です。ヒアルロン酸と同等かそれ以上の保湿力があるといわれ、浸透力と肌の表面をなめらかにする働きの両方を備えています。

アルギニン(部外品名称:L-アルギニン)

【保湿・pH調整】アミノ酸。成長ホルモンの分泌促進、免疫機能の向上、脂肪代謝の促進など、生体内で種々の機能に関与している。俗に、「免疫機能を高める」と言われており、アルギニンを主要成分とした輸液が術後の回復を助け、感染性合併症の発生率低下に利用されている。また、狭心症、末梢血管疾患、間質性膀胱炎の症状改善などに有効性が示唆されている。安全性については、適切に用いればおそらく安全である。

サプリメントとして使用する場合、妊娠中の長期摂取および授乳中の安全性については信頼できるデータが十分ないので、使用を避ける。アレルギー体質、喘息、肝硬変の患者は注意して使用する。(出典:アルギニンの安全性・有効性情報/国立健康・栄養研究所

アルギン酸ナトリウム(アルギン酸Na)

【増粘・パック基剤】海藻類にアルカリを加えて溶かし、ろ過、精製してつくられます。粘度調整剤として医薬品、食品、化粧品などに広く利用されています。⇒合成ポリマーが危険の嘘・本当

アルテア根エキス

【保湿・抗炎症】オイ科の植物アルテア(ビロウドアオイ)の根から抽出精製した植物エキスです。アミノ酸や多糖類を多く含み保湿作用、消炎作用があるといわれています。保湿剤としてスキンケア化粧品、ヘアケア化粧品などに使用されています。

アルニカ花エキス(部外品名称:アルニカエキス)

【保湿・抗炎症】キク科の植物アルニカの花から抽出精製した植物エキスです。抗炎症、刺激緩和、血行促進、脱毛予防などの効果があるといわれています。ヨーロッパでは、外傷、打撲でできた青あざ、すり傷などに外用されています。保湿剤としてスキンケア化粧品、ヘアケア化粧品などに使用されています。

アルブチン

【美容・美白(しみ)】アルブチンは、コケモモやリンゴンベリー、サンタベリー、などにも含まれる成分で、別名ハイドロキノン配糖体とも呼ばれ、ハイドロキノンに糖を結合させた美白成分です。
糖の結合位置の違いで、「α-アルブチン」と「β-アルブチン」の2種類が存在します。
ヒトの皮膚には、糖を切り離す酵素「グリコシダーゼ」が少ないため、皮膚でハイドロキノンになることはなく、安全性が高いとされています。
アルブチンを詳しく見る

アルブミン

【美容・保湿】卵白を乾燥させたものです。グルタミン酸、アスパラギン酸、イソロイシン、ロイシンなどのアミノ酸で構成され、肌に対してコンディショニング作用や被膜をつくる作用があります。スキンケア化粧品などに使用されます。

アロエフェロックス葉エキス

【美容・保湿】ケープアロエの葉からとれる植物エキスで、美白作用などが知られています。化粧品には保湿目的で使用されています。

アンズ核油

【保湿・エモリエント】アンズの種子から得られる脂肪油です。ビタミン、ミネラル、オレイン酸などを含み、クリームなどのにエモリエント成分としてよく使われます。

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「い」からはじまる化粧品成分

イソステアリン酸

炭化水素から合成して得られる、炭素数18の飽和分岐脂肪酸(高級脂肪酸)常温で液状。粉体原料の分散、エモリエント、アルカリと中和(鹸化)して石鹸の原料に使われます。

イソロイシン

【保湿】必須アミノ酸のひとつで角質層のNMF(天然保湿因子)を構成しているアミノ系保湿成分です。スキンケア成分、ヘアコンディショニング剤として配合されています。

1.2オクタンジオール(カプリリルグリコール)

【保湿・防腐性向上】アルカンジオールという多価アルコールの1種で、グリセリンのような保湿力があります。菌が繁殖するための水分活性を抑える効果があるため、防腐剤としても使用されます。化粧品の剤型や使用される容器によっても異なりますが、防腐剤フリー化粧品や、既存の防腐剤と組み合わせて使用されます。

1.2ヘキサンジオール

【保湿・防腐性向上】アルカンジオールという多価アルコールの1種で、グリセリンのような保湿力があります。菌が繁殖するための水分活性を抑える効果があるため、防腐剤としても使用されます。化粧品の剤型や使用される容器によっても異なりますが、防腐剤フリー化粧品や、既存の防腐剤と組み合わせて使用されます。

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「う」からはじまる化粧品成分

ウイキョウ果実エキス

【美容・保湿】ヨーロッパ原産の多年草ウイキョウの果実から抽出精製される植物エキスです。脱毛予防、抗菌作用があるとされています。保湿剤としてヘアケア化粧品などに使用されています。

ウレア(尿素)

【保湿】肌にもともとある「天然保湿因子」のひとつです。肌を潤し、硬くなった肌を柔らかくする効果があります。化粧品だけでなく、医薬部外品(薬用化粧品)、医薬品に使用されます。薬用化粧品の配合上限は3.0%、外用医薬品の上限は20.0%となっています。

ウレア(尿素)には、角質溶解・角質剥離作用があり、高濃度(目安として10%以上)では、ピリピリ感、肌が赤くなる、皮が剥けるなどの副作用が出る場合もあります。肌が弱い人は医師・薬剤師に相談してから使うようにしてください。

ウンシュウミカン果皮エキス(部外品名称:チンピ抽出液LA)(チンピエキス)

【美容・保湿】ミカンの果実の皮から抽出精製した植物精油、植物エキスです。チンピ(陳皮)とは漢方名で、血行促進、抗炎症、健胃などの作用があるといわれています。保湿剤として入浴剤やヘアケア化粧品などに使用されています。

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「え」からはじまる化粧品成分

AHA

【美容・ターンオーバー促進・pH調整】成分名としてAHAという成分はありません。AHAはα-Hydroxy-acid(アルファ・ヒドロキシ・アシッド)の頭文字をとったもので、グリコール酸や乳酸、リンゴ酸、酒石酸など有機酸の総称です。角質をおだやかに取り除くピーリング効果でターンオーバーを促します。
乳酸(AHA フルーツ酸)を詳しく見る

エデト酸塩

【金属イオン封鎖(キレート)】製品の安定性を損なう金属イオンを封鎖(キレート)する成分です。石鹸の泡を安定させるほか、金属イオンによる変色や油脂の酸化、品質劣化を防止する目的で使用されます。

エーデルワイスエキス

【美容・保湿】アルプス原産のキク科の多年草高山植物です。抗酸化作用にすぐれ、コラーゲンやヒアルロン酸の分解酵素防止作用、チロシナーゼ阻害作用、消炎・防腐・殺菌作用などが相乗的に働き、エイジングケア、ホワイトニング効果にすぐれた成分を含みます。

エタノール(部外品名称:無水エタノール または エタノール)

成分の可溶化、防腐性向上、清涼感の付与、収れん(引き締め)、脱脂作用があり、化粧品全般に使用されています。

エチドロン酸4Na

【金属イオン封鎖(キレート)】泡立ちを悪くしたり、製品を劣化させたりする原因となる金属イオンを封鎖する働きがあります。化粧品の変色や酸化を防ぐ目的で使用されています。

エチルパラベン(パラオキシ安息香酸エチル)

【防腐剤】エチルパラベンは、パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)の一種で、広範囲の微生物に対して殺菌力を持つ、油溶性の防腐剤です。化粧品の腐敗を防ぎ品質を保つために、防腐剤として化粧品に広く一般的に使用されています。
⇒パラベンを詳しく見る

m-トラネキサム酸(トラネキサム酸)

【美白(しみ)・抗炎症・肌荒れ防止】m-トラネキサム酸は、資生堂の薬用美白化粧品に使われる愛称です。本質はトラネキサム酸と同じです。

トラネキサム酸は、古くから抗炎症薬として医薬品、医薬部外品に用いられていましたが、シミを防ぐ薬用美白成分として資生堂が厚生労働省から承認を得ました。資生堂の特許が切れたため、現在は多くの会社が使用しています
トラネキサム酸を詳しく見る

エラグ酸

【美容・美白(しみ)・抗酸化】エラグ酸は、ブラックベリー、ラズベリー、イチゴ、クランベリー、クルミ、ペカン、ザクロ、クコその他数多くの野菜や果物に含まれている「ポリフェノール」の一種です。
赤ワインに含まれる「レスベラトロール」や緑茶に含まれる「カテキン」、大豆イソフラボンもポリフェノールの一種で、自然界には約5000種類以上のポリフェノールが存在します。
化粧品原料としてはタラというマメ科植物の鞘(さや)から抽出したものが多く使われています。抗酸化作用もあり、総合的なはたらきで美白効果をもたらします。
エラグ酸を詳しく見る

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「お」からはじまる化粧品成分

オウゴン根エキス(部外品名称:オウゴンエキス)

シソ科の多年草コガネバナの根から抽出精製した植物エキスです。和漢ではオウゴンと呼ばれ、消炎、抗炎症、収れん、保湿、細胞賦活、活性酸素除去、抗菌などの効果があるとされています。スキンケア化粧品には保湿剤として使用されています。美白効果も期待できます。

オタネニンジン根エキス(部外品名称:ニンジンエキス または ニンジン抽出液)

オタネニンジン(高麗人参)の根から抽出精製した植物エキスです。糖タンパクやサポニンを含み、抗酸化作用や肌の免疫力を高める効果があるとされ、皮膚の老化を遅らせるともいわれています。肌荒れ・ニキビ、脱毛やフケを防ぐ働きもあります。保湿剤としてさまざまな化粧品に使用されています。

オトギリソウ花/葉/茎エキス

オトギリソウまたはセイヨウオトギリソウの全草から抽出精製される植物エキスです。収れん、日やけ予防、肌荒れ改善、皮膚浄化、止血、脱毛予防などの効果があるといわれます。保湿剤としてスキンケア化粧品などに使用されています。

オランダガラシ葉/茎エキス(部外品名称:オランダカラシエキス)

フランス語ではクレソンと呼ばれている、アブラナ科の多年草オランダカラシの全草から抽出精製した植物エキスです。血行を促す効果があるといわれます。保湿剤として、スキンケア化粧品やヘアケア化粧品に使用されています。

オリーブ果実油

モクセイ科低木オリーブの実を絞って得られる植物オイルです。オレイン酸を含み、肌なじみがよく、肌を保湿・保護します。皮膚を柔らかくする作用もあります。酸化しにくいのも特長です。エモリエント成分として、スキンケア化粧品やヘアケア化粧品などに使用されます。マルセイユ石鹸の主原料として使われます。

オリザノール

米ぬかや米胚芽油から抽出精製したフェルラ酸エステルで、抗酸化作用や血流亢進作用、肌荒れ防止作用を持つ生理活性成分です。スキンケア化粧品などに使用されています。

オレイン酸Na

オリーブ油などから得られたオレイン酸をアルカリ剤で中和(鹸化)して得られる脂肪酸石けんのひとつです。石けんやシャンプーの洗浄成分として使用されるほか、乳化剤としてクリームなどに使用されることもあります。

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