化粧品成分辞典

化粧品成分【か・き・く・け・こ】

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「か」からはじまる化粧品成分

カオリン

別名「白陶土」とも呼ばれている天然の無機顔料です。粒子がきわめて小さいため肌に密着しやすく、肌の老廃物などを吸着して代謝を高める効果も期待できるといわれています。泥パックやファンデーションなどの白色顔料として使われます。

ガゴメエキス(褐藻エキス)(部外品名称:海藻エキス(2))

海藻の仲間である褐藻類から抽出精製される天然エキスです。アミノ酸やアルギン酸を含み、保湿作用があるほか、粘液質のカラギーナンを含みます。保湿剤、肌荒れ防止剤としてスキンケア化粧品やヘアケア化粧品に使用されています。

加水分解ケラチン

毛髪や爪、皮膚の角質層や、動物の毛や角などを形成する繊維状のタンパク質ケラチンを加水分解したもののエチルエステルです。髪や皮膚を紫外線や外部の刺激から守る働きがあります。化粧品には、保湿、肌荒れ防止剤、保護剤などとして使用されています。

加水分解酵母

酵母を加水分解したエキスです。各種アミノ酸、ビタミン、タンパク質、糖類、脂質などが含まれ、保湿、細胞賦活、エモリエント、美白などの作用があります。化粧品には保湿剤として使用されています。

加水分解コメエキス

コメを加水分解したエキスです。各種アミノ酸、ビタミン、タンパク質、糖類、脂質などが含まれ、保湿、細胞賦活、エモリエント、美白などの作用があります。化粧品には保湿剤として使用されています。

加水分解コンキオリン

アコヤ貝の真珠層に含まれているタンパク質コンキオリンを加水分解したものです。

加水分解シルク(部外品名称:加水分解シルク液)

シルクから抽出精製されたタンパク質を加水分解したものです。髪や肌への吸着力が高く、うるおいを保つ働きがあります。

カプリリルグリコール(1,2-オクタンジオール)

【保湿・防腐性向上】アルカンジオールという多価アルコールの1種で、グリセリンのような保湿力があります。菌が繁殖するための水分活性を抑える効果があるため、防腐剤としても使用されます。化粧品の剤型や使用される容器によっても異なりますが、防腐剤フリー化粧品や既存の防腐剤と組み合わせて使用されます。

加水分解ダイズタンパク

ダイズタンパクを加水分解したもので、水分保持力が強いのが特長です。保湿剤、肌荒れ防止剤としてスキンケア化粧品に使用されています。

加水分解ヒアルロン酸(低分子ヒアルロン酸)

加水分解ヒアルロン酸とは、ヒアルロン酸を酸や酵素などで低分子化して角質への浸透性を高めたものです。一般的な化粧品用ヒアルロン酸の分子量は数十万~200万あるのに対して、低分子の加水分解ヒアルロン酸の分子量は1万未満です。
ヒアルロン酸を詳しく見る

カミツレ花エキス(部外品名称:カモミラエキス(1))

ヨーロッパ原産のキク科カミツレの花から抽出精製される植物エキスです。消炎、収れん、抗菌、血行促進、かゆみ止め、育毛などの効果があるといわれます。保湿剤として、スキンケア化粧品やヘアケア化粧品に使用されています。
カミツレエキス(カモミラET)を詳しく見る

カラギーナン

【増粘】アイルランドやフィリピン、インドネシアなどの沿岸に生育する海藻から抽出される多糖類です。化粧品にとろみをつけ、なめらかにします。保湿効果があり、肌にしなやかさとハリを与える働きもあります。⇒合成ポリマーが危険の嘘・本当

カルナウバロウ

ブラジル産のヤシ科植物カルナウバヤシの葉から得られるワックスです。化粧品の成分を固形化する働きがあり、クリームや口紅などのベース成分として使用されています。

カワラヨモギ花エキス(部外品名称:カワラヨモギエキス)

キク科のカワラヨモギの花から抽出精製した植物エキスです。タンニンやフラボノイドなどを含みます。肌を清潔に保ち、肌荒れを防ぐ効果も期待できます。

カンゾウ根エキス(部外品名称:カンゾウエキス 油溶性甘草エキスなど)

【美容・抗炎症・美白(しみ)】マメ科の甘草の根、根茎から抽出精製した植物エキスです。さまざまな薬効があり、漢方では最もよく使われている植物です。カンゾウエキスの主成分グリチルリチンには抗菌・抗炎症・血行促進・抗酸化などの働きがあります。化粧品には保湿剤として使用されています。

甘草フラボノイドを無水エタノールで抽出し、精製したものを1,3-ブチレングリコールに溶かしたものを「油溶性甘草エキス」と呼び、強力な美白作用があります。
油溶性甘草エキスを詳しく見る

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「き」からはじまる化粧品成分

キサンタンガム

【増粘・乳化安定】でんぷんなどの炭水化物をキサントモナス属菌を用いて発酵させて得られる水溶性高分子です。化粧水にとろみを付与したり、クリームの乳化安定、オルインワンゲルのゲル化に使われます。⇒合成ポリマーが危険の嘘・本当

キダチアロエ葉エキス(部外品名称:アロエエキス(2))

【保湿】キダチアロエの葉から抽出精製した植物エキスです。保湿剤として使用されますが、かぶれ(接触皮膚炎、アレルギー性皮膚炎)る頻度の高い成分なので注意が必要です

キトサン

【保湿】カニなどの甲殻類の殻に多く含まれるキチンを脱アセチル化することにより得られたアミノ酸多糖体です。保湿、抗菌、傷の治癒促進作用などがあるといわれています。化粧品には保湿剤・肌荒れ防止成分として使用されています。

キハダ樹皮エキス(部外品名称:オクバクエキス)

【保湿】ミカン科の高木キハダの樹皮から抽出精製した植物エキスです。消炎、抗炎症、収れん、抗菌などの効果があるとされています。

キャンデリラロウ

【エモリエント】メキャンデリラの茎から採取される天然のロウ(ワックス)です融点が高く、硬さや光沢に優れているため、口紅やスティック状製品のベースに使われます。

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「く」からはじまる化粧品成分

クインスシードエキス(マルメロ種子エキス)

【保湿】バラ科の低木マルメロの種子から得られるエキスです。保湿、収れん作用があります。ペクチンなどの多糖類を豊富に含むため、化粧品にとろみを与えて肌感触を高めます。スキンケア化粧品に保湿剤として使用されています。⇒合成ポリマーが危険の嘘・本当

クエン酸(クエン酸Na)

【pH調整】レモンやミカンなど柑橘類の果実に多く含まれる物質で、一般にはデンプンなどを発酵させて作られます。

グリコール酸

【保湿・ターンオーバー促進】穀物の発酵などにより製造される有機酸です。角質をおだやかに取り除く作用や収れん(引き締め)作用があり、にきび用化粧品やピーリング化粧品、引き締め化粧水などに使用されます。化粧品では配合上限が3.6%以下に規制されています。
グリコール酸(AHA フルーツ酸)を詳しく見る

医療機関で行うピーリング剤として多く用いられています。医療機関用のグリコール酸は通常10~50%の高濃度なため劇物指定されています。また取扱いは、皮膚や薬剤を熟知した医師や看護師等によって行われるのが一般的です。

グリシルグリシン

【美容・保湿・毛穴縮小】アミノ酸の1種。肌のキメを整え、毛穴の開きを小さくする効果を持つ資生堂特許成分です。

グリシン

【保湿】コラーゲンの合成に不可欠な重要なアミノ酸。

グリセリン(濃グリセリン)

【保湿】多価アルコールの1種(エタノールはまったく違う成分です)。肌にしっとりとしたうるおいを与え、柔軟にする効果があります。吸湿性が高く、配合量が多いとベタツキを感じます(湿度の高い夏は特に。)

グリセリンと濃グリセリンの違い:
グリセリン濃度が84~87%の原料をグリセリン、95%以上のものを濃グリセリンと呼びます

流行のホットクレンジング(温感クレンジング)は、グリセリンの粘性と温感を利用した商品です。

グリチルリチン酸2K(部外品名称:グリチルリチン酸ジカリウム)

【美容・抗炎症・肌荒れ予防】マメ科の甘草の根または茎から抽出したグリチルリチン酸を水に溶けやすくした水溶性の成分です。抗炎症作用、創傷治癒作用などがあり、皮膚炎に効果があるといわれています。化粧品には保湿剤・肌荒れ予防成分として使用されています。

グリチルレチン酸ステアリル

【美容・抗炎症・肌荒れ予防】グリチルリチン酸を油に溶けやすくした脂溶性の成分です。

グレープフルーツ果実エキス

【精油(天然香料)】グレープフルーツの果実を抽出したエキスで、皮膚をなめらかに柔軟化させる作用や収れん作用があります。主に化粧品の香りつけに使われます。柑橘系ですが光アレルギー性は低いとされています。

黒砂糖エキス

【保湿】サトウキビから得られる黒砂糖から黒い着色成分を分離し、濃縮したエキスです。敏感肌にも適した天然保湿成分で、抗アレルギー効果もあるといわれています。スキンケア化粧品に保湿剤として使用されています。

(クロロフィリン/銅)複合体(銅クロロフィリンNa)(部外品名称:銅クロロフィリンナトリウム)

【着色】植物から抽出精製される葉緑素(クロロフィル)に含まれるマグネシウムを銅に置き換え、安定性を向上させたものです。緑色の着色料として石けんなどに使われています。

グルコシルセラミド

【保湿・バリア機能】植物由来のセラミド成分ですが、ヒトの肌にあるセラミドとは異なります。
セラミドを詳しく見る

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「け」からはじまる化粧品成分

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「こ」からはじまる化粧品成分

コウジ酸
【美容・美白(しみ)・抗酸化・しわ】お酒や醤油などの発酵過程でできる麹に含まれる成分です。シミのもとになるメラニンをつくる酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニンの生成を防ぎます。発がん性を指摘され、一時期、化粧品への配合を禁止されましたが、現在は安全性が確認され多くの化粧品に使用されています。
コウジ酸を詳しく見る

コーンスターチ

【吸着・粘度調整・感触改良】トウモロコシの種子の胚乳から得られたデンプンです。感触や肌への「のび」を調整する粉体として、フェイスパウダーやコンパクトパウダーに使われるほか、汚れの吸着除去を目的として洗顔料やパックにも使用されます。⇒合成ポリマーが危険の嘘・本当

ココイルアルギニンエチルPCA

【防腐・殺菌】アミノ酸の一種L-アルギニンとヤシ脂肪酸、エタノールとピロリドンカルボン酸から得られる、安全性の高いアミノ酸系陽イオン界面活性剤です。ヘアケア製品のコンディショニング剤、スキンケア製品の防腐・殺菌剤や乳化剤として使われています。

コメヌカエキス

【美容・保湿】コメヌカから得られるエキスです。コメヌカエキスに含まれているオリザノールには、血行を促す作用や抗酸化作用があるといわれています。化粧品には肌の保護・保湿剤として使用されています。

コメヌカスフィンゴ糖脂質

【保湿・バリア機能】コメヌカから抽出精したスフィンゴ糖脂質(セラミド)。角質層のターンオーバーの正常化しバリア機能を高める効果があるといわれています。
セラミドを詳しく見る

コメヌカ油

【保湿・エモリエント】コメヌカからとった油。トコフェロール(ビタミンE)、オリザノール、ステロールなどを含み、肌をなめらかにします。

コメ胚芽油

【保湿・エモリエント】イネの種子から得られるコメ胚芽に含まれる油脂です。オリザノール、ビタミンA・Eを含み、肌のうるおいと弾力を保つ天然美容成分として注目されています。化粧品には肌の保護・保湿剤として使用されています。

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